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高畑耕治

Author:高畑耕治
愛のうたの絵ほんは、高畑耕治の詩と詩集の海です。
Profile 高畑耕治 たかばたけ こうじ
1963年生まれ大阪府四條畷市出身、早稲田大学政経学部中退。東京都多摩市在住。
詩集『銀河、ふりしきる』(2016年5月イーフェニックス)
詩集『こころうた こころ絵ほん』(2012年同上)
詩集『さようなら』(1995年土曜美術社出版販売・21世紀詩人叢書25)
詩集『愛のうたの絵ほん』(1994年同上)
詩集『愛(かな)』(1993年同上)
詩集『海にゆれる』(1991年土曜美術社)
詩集『死と生の交わり』(1988年批評社)
雑誌「エヴァ」に扉の詩(1996~1997サンマーク出版)を連載。
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詩想 源氏物語に想う(二)

ツイートした詩想の、落穂拾いです。

  *

「源氏物語」の「若菜」で千年ほど前の猫の声を紫式部が教えてくれました。
「ねうねう、といとらうたげに鳴けば、」
(ねうねう、ととてもかわいく鳴けば、)

  *

わたし個人の好みにすぎないかもしれませんが、「源氏物語」はきらびやかな栄華のめくるめく前半から、後半へ、宇治十帖へと流れてゆくほど、人間のこころと感受性の川の流れが、広がり深まってゆくように、秋の夕空のように、美しく感じます。

  *

「源氏物語」の「柏木」の巻は、とてもこころに響きました。
紫式部もこの巻では、「あはれ」という言葉、(「ああ」としかいえない)こころ深く揺らぎもれでる言葉を、繰り返し使っていました。
「あはれ」としか、伝えようがない、瞬間を、感情、こころを表現したかったのだと感じました。

  *

「源氏物語」、「御法(みのり)」、「幻」、巻名だけの「雲隠(くもがくれ)」と読み進めましたが、紫の上は少女のときから、こころもすがたもとても美しい優しい女性として描かれ物語に生きているので、亡くなった想いと姿が悲しく、永遠の喪にふくしているような気持ちになります。

  *

「源氏物語」の、「橋姫」の巻からはじまる宇治十帖、川と山のほとりでくりひろげられる物語世界を歩み入りました。ゆっくり感じとっていきたいと思います。宗教心をこころに宿す薫に親しみを感じつつ、川音の流れる物語の時間をさまよいます。大君、中の君に惹かれ、浮舟を恋しく想い。

  *

「源氏物語」の宇治十帖の「橋姫」を読み、読み継がれてきた時間に耐える物語の深み、すごみをあらためて思います。「柏木」の巻から二十数年伏流し、消え去るかもしれなかった柏木の遺文が薫の眼差しに不意に浮かびあがるとき、言葉と文字による文学の創造でこそ伝えられる真実があると教えられます。

  *

源氏物語、「浮舟」の巻を読むと、海のまえ星空のもとただ無言でいるしかなくなるような、波の音や星の調べのような、悲しい痛みの励ましのような、不思議な静かな美しいものを、人間の言葉の表現の極みの文学は伝えてくれると、教えられます。

  *

こころの海、こころの星空、人間の悲しく痛い、けれどもゆたかさと感じるしかないような、はてもなくあてどもなく浮かびさまよう小舟のような、生きものだから人だからこそ感じられる、思いです。

  *

「源氏物語」蜻蛉(かげろふ)の巻から。

ありと見て手にはとられず見ればまた
  ゆくへもしらず消えし蜻蛉

あるかなきかの

(新潮日本古典集成」校注:石田穣二・清水好子)

  *

「源氏物語」手習の巻から。

かきくらす野山の雪をながめても
  ふりにしことぞ今日も悲しき

(新潮日本古典集成」校注:石田穣二・清水好子)
涙にあらわれる
涙ながれるのはまだひとであるのあかしと浮舟とたゆたい教えられます。

  *

「源氏物語」夢浮橋(ゆめのうきはし)
はかなくふっと結末もなく消えみえなくなる物語のゆくえは、終わることなく、いま、この時にまで、はるかにかけられた橋のよう。千年の時をこえ、橋は途絶えずかかっている、かけられている夢の橋を、いま、わたっていると。


☆ 新しい詩集です。

詩集 『銀河、ふりしきる』  高畑耕治
A5判、400ページ。393作品収録。カバー・章扉絵・渡邉裕美。発売イーフェニックス、込540円。


高畑耕治詩集「銀河、ふりしきる」 絵・渡邉裕美

☆ アマゾン
詩集・銀河、ふりしきる 

☆ 書店、図書館リクエスト
書名 「銀河、ふりしきる」 高畑耕治
ISBN 978-4-908112-17-1
出版社 イーフェニックス

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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など - ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 詩想 源氏物語 古典

新しい詩「恋」「羽根」をホームページに公開しました。

ホームページ「愛のうたの絵ほん」の「虹 新しい詩」に、
詩の花が二りん咲きました。

(下の詩のタイトルから作品をお読み頂けます)。

 「恋」

 「羽根」


お読みくださるとうれしいです。



☆ 新しい詩集です。

詩集 『銀河、ふりしきる』  高畑耕治
A5判、400ページ。393作品収録。カバー・章扉絵・渡邉裕美。発売イーフェニックス、込540円。


高畑耕治詩集「銀河、ふりしきる」 絵・渡邉裕美

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詩集・銀河、ふりしきる 

☆ 書店、図書館リクエスト
書名 「銀河、ふりしきる」 高畑耕治
ISBN 978-4-908112-17-1
出版社 イーフェニックス


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tag : 高畑耕治

詩想の、落穂拾い。

 *

思い起こせば魔の中二・13のころ、高村光太郎の道程、サイモン&ガーファンクルのWhat a wonderful worldなんてきれいな世界!ビートルズのAcross the Universeの歌詞Nothing's gonna change my world変えられてたまるかとか、
夕暮れくちずさみたそがれひとりグレていたのは病みはじめでもあり、詩の書きはじめだったんだと、変えられない資質にいまもくちずさみ、厨二であるままなのをしるり、こころの真っ赤な滴のまま地平線に落陽しぱらぱら眠りに落葉する。

「しるり」というのは「しり」の誤字だけれど、悲しくもなんだかこころにしっくりするので、「しるり」でいいやと投げやり、なのは詩を書く者として恥ずかしいけれど、少し発見が嬉しくおかしかったりもする。(酔ってはいません。駄文をすみません。)またいい作品が生まれてくれますように。

 *

「武器をつかって殺傷、あるいはモノを破壊する行為」は「武器をつかって殺傷、あるいはモノを破壊する行為」でしかない。「戦闘行為」と呼ばなくても、「勢力と勢力がぶつかりあう」と言っても。(これが首相職についてしまっている人の発言)。
「武器をつかって殺傷、あるいはモノを破壊する行為」に鈍感な人に政治をさせると危ないと思います。

「武器をつかって殺傷、あるいはモノを破壊する行為」から「国を守るために」と、「武器をつかって殺傷、あるいはモノを破壊する行為」を為政者が強権でおしすすめてしまうことを、日本語では、戦争というのだと、わたしは思います。

  *

偽善者のレッテルを自問自答して悩んだ日もあったけれど。「偽悪のススメ」、「本音を露出」が流行蔓延し「正論」だとヨイショ、ワッショイし強いる社会のいまの風潮が嫌だから、人らしさをほんの少し望むだけで石つぶてをあび偽善者とけなされても、押し流されずにそこに立っていたいと思います。


☆ 新しい詩集です。

詩集 『銀河、ふりしきる』  高畑耕治
A5判、400ページ。393作品収録。カバー・章扉絵・渡邉裕美。発売イーフェニックス、込540円。


高畑耕治詩集「銀河、ふりしきる」 絵・渡邉裕美

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書名 「銀河、ふりしきる」 高畑耕治
ISBN 978-4-908112-17-1
出版社 イーフェニックス
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tag : 高畑耕治 詩想

新しい詩「月夜、フテねこに」「笑み」「成長」をホームページに公開しました。

ホームページ「愛のうたの絵ほん」の「虹 新しい詩」に、
詩の花が三りん咲きました。

(下の詩のタイトルから作品をお読み頂けます)。

 「月夜、フテねこに」

 「笑み」

 「成長」


お読みくださるとうれしいです。



☆ 新しい詩集です。

詩集 『銀河、ふりしきる』  高畑耕治
A5判、400ページ。393作品収録。カバー・章扉絵・渡邉裕美。発売イーフェニックス、込540円。


高畑耕治詩集「銀河、ふりしきる」 絵・渡邉裕美

☆ アマゾン
詩集・銀河、ふりしきる 

☆ 書店、図書館リクエスト
書名 「銀河、ふりしきる」 高畑耕治
ISBN 978-4-908112-17-1
出版社 イーフェニックス


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tag : 高畑耕治

詩想 源氏物語に想う

ツイートした詩想の、落穂拾いです。



いま読書しているのは最初期の原始仏典「スッタニパータ」です。ブッタは約2500年前この星に生きていた、人間だった、ということを強く感じます。後の時代に神格化されましたが、彼の言葉にとても人間らしさを感じ、励まされます。



本当に読みたいものから、ものを読もうという気持ちが強く、「源氏物語」、千年前から流れる時間をさまよっています。原文には紫式部の声、息づかいが聞こえます。



古典からすぐに作品は生まれませんが、読み継がれてきた古文、言葉は、枯れがちなこころの土壌に水分と養分をとりもどしふくらませてくれる気がします。種が宿り芽吹き咲くためになくてはならない。



千年前から、という言葉は、正確ではありませんでした。紫式部も古典を愛し深く読みとっているのだから。その古典の作者もまた同じように。
と考えると文芸は、人間が生まれたときから時と場所を越え、口承と文字で伝えられ流れきてくれているのだと励まされます。



「源氏物語」の「蛍」の段を久しぶりに読みました。紫式部の物語観が、源氏と玉鬘(たまかづら)や紫の上との会話にあらわされています。今回は巻頭から原文と現代語訳を(新潮日本古典集成で)通読しているからか、曖昧だった文意が読みとれたことを、うれしく思います。



書き手としての私の資質は小説家、物語作家ではないと書くことで知りましたが、ドストエフスキーをずっと尊敬しているように、紫式部を深く尊敬しています。彼女の歌も好きです。和泉式部、式子内親王の歌をこころから好きなように。



「源氏物語」の「野分」を読みかえしました。姫君たちと台風に散り乱れても想いに香る花々が、とても美しいと感じます。


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tag : 高畑耕治 詩想 源氏物語

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